第24回年度賞発表!

現代写真研究所年度賞は1995年に修了展出品作の中から優秀作品を表彰するために設立されました。
当時の所長は藤本四八先生です。昨年からのコロナ禍により、修了展が開催できませんでしたので、
2020年度は、2020年5月~2021年4月までに開催した現研生の写真展と写真集の発行の中から優秀な作品に
『年度賞』をを選出いたしました。審査委員は、英伸三所長、中村梧郎副所長、金瀬教務主任です。

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写真展部門 三木知子「イーイーカインとピューピューエイーHIVと共に生きる」 
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写真集部門 古屋行男「雲南面影」

選考について—

三木知子写真展「イーイーカインとピューピューエイ—HIVとともに生きる—」
ニコンプラザ東京で2021年2月に開催された。2013年以来ミャンマー往復を重ね
、底辺の人々がエイズに立ち向かって生きる姿をフォトストーリーに纏め上げたものである。
作品は、自ら感染しながらも遺児らを育てる女性とイノセントな子供たちの姿をとらえている。
彼らに注がれたヒューマンな視線が“悲惨さ”ではなく美しい画面を創りあげた。(中村梧郎)

古屋行男写真集「雲南面影」
雲南でこれほど率直に生活する人びとと相対して撮られた写真はないだろう。
市場でウナギをさばくのを止めて将棋を指す人、自家製の蒸留器で焼酎を作る好きそうなおじさん、土の匂いのする子供たち。
どの写真を見ても人間生活の根本を見るようだ。
古屋さんは雲南でわたしたちが失いつつある面影をみたという。
それを残すためにネガを調べなおし本にした。美しく、たのしく、貴重な写真記録である。(金瀬胖)

年度賞スライドショー