発行日 2018年12月20日
発行所 現代写真研究所出版局
編集・構成 英伸三
デザイン 滝川淳
定価 2,500円+税
(現研BOOKS)
18年にわたりカンボジアの農村を訪ね撮影する写真家足立君江最新作。
シュムリアップ近郊で懸命に働くこどもたちや農業に従事する村人たちの姿に
里の暮らしが映し出される。
B5判変形
かがり上製本
カラー136頁
著者 古屋行男
発行所 現代写真研究所出版局
発行日 2018年9月15日(予定)
定価 2,700円+税
判型 A4横 140ページ
ここ雲南で、長い戦乱の歴史のなかで多くの民族がともに暮らすには、それぞれの独特の意識や暮らし方、原初的なものを認めあうということが、深く、かつ当たり前の風土として作られてきたのではないか。道で猫とネズミと遊ぶ子供、鳥を眺めて過ごす人、自分の髪を売る人、路上で豚の解体ショー、お茶を道において話し込む人。なんでもある。そそれは「乱れ」や「遅れ」ではなくて、いまここを大切にする生活の美学、共存の教えがあるのだろう。歴史書はいつも勝者の書だが、書かれない歴史としてこの写真のなかに美しい風土と暮らしは厳存する。古屋さんは歴史書ではなく写真でそれを現したのだ。(金瀬胖)