木﨑昭写真集 いつもの処

kizaki-L

 生活のあらゆる場面で写真が撮られるようになった。しかし写真を楽しむより、他者を撮った写真はどこまで許されるかというような目で写真を見るようになっているのではないか。写真にとっても人にとっても幸なことではない。何年かまえ確かにあった、あっけらかんとした視線の交換が難しくなっている。しかしその場所こそが生きた世界である。人は誰も生活の場、自分の世界を作ろうとするが、自然としての人は、どこにいても大地に引きもどそうとする抗しがたい自然の力をうけているのだ、とこの写真を見ると思う。この写真は、見るものに被写体との尽きない対話を促す。 (編集構成・金瀬胖)

著者 木﨑昭
発行日 2018年2月15日
発行所 現代写真研究所出版局

印刷 (株)東京印書館
編集・構成 金瀬胖
アートディレクション 滝川淳
プリンティングディレクション 髙栁昇

定価2000円+税

AMAZONで購入できます